いわゆるGジャンのルーツといえるチェック柄ジャケット。
デニムジャケットは19世紀後半に誕生したが、それ以前から存在していたのが、このインディゴチェック柄の生地を使ったジャケットである。
左胸にポケットが1つ、ボタン留めで2本針のバックルバックを装備する……と書くと、まさにファースト型のデニムジャケットを想像するが、実際には生地のオンスも低く、シャツをショート丈にしたようなものと表現するのが的確かもしれない。
まだリベット留めをする技術はなく(当時はリーバイスの特許)、シェルボタンを手付けしている点もシャツと同様だ。ヴィンテージに精通している方には、パラカのようなものと言った方が分かりやすいだろう。
ハワイに旧くから存在するワークウエアで、日系人の労働者が砂糖黍畑などで着用していたパラカと似てはいるが、実はアメリカ本土ではさらに旧くから同様のものが存在しており、パラカはそれをもとに作られたもの。
今回紹介するのは、まさにそのアメリカ本土で着用されていた19世紀後半製の1着だ。その佇まいに13年以上前に作られたという旧さはまったくなく、むしろ現代ファッションに通じるものさえ感じさせる。そんなGジャンの“祖先”を、この冬リリースした。
上のヴィンテージを忠実に再現したモデル。生地が薄手のため、冬はシャツのごとくインナーとして着まわしやすく、春先には軽アウターとして活用できる。実は年中使うことができる万能なジャケット 。
ラウンドした襟も特徴。ボタンホールは生地の重なる裾帯のみ横向きで、それ以外は縦向き。
手曲げしたようなこの時代特有の2本針バックルを装備。ベルトの取り付けも縫製のみ。
イギリス伝統のハウスチェックに似た生地を使用し、カフス裏のみギンガムチェックとなる(ギンガムのカフス裏はチェック)
真四角な身頃に垂直に袖を取り付けたパターンはこの時代ならでは。すべて本縫い縫製。
Lot 2166 INDIGO CHECK ROUND COLLAR JACKET
PRICE:27,000円+tax SIZE:36,38,40,42