SUN SURF × 三代目 歌川豊国 SPECIAL EDITION '24Model『今様見立士農工商・商人』のご紹介です。
この作品に描かれているのは、現在の上野広小路で幕末に店舗を構えていた錦絵を扱う 絵草紙問屋、魚栄(うおえい)の様子。士農工商の「商人」を女性のみで描いた華やかな作品。 店頭の暖簾(のれん)にも東錦絵という大きな文字が染め抜かれ、江戸の名物として錦絵が人気を博していたことがわかる。 店内をのぞくと役者絵や風景画が並べられ、左手の壁面には名所江戸百景の広告が描かれている。 この「魚栄」は、歌川広重、二代目・広重、そしてこの作品の作者である三代目・豊国など有名作の錦絵を多数出版し、非常に人気のある絵草紙問屋であった。 この浮世絵を手掛けた歌川国貞(三代目・豊国)は、天明6年(1786年)に江戸本所の材木問屋の家に生まれた。 彼の描く美人画は特徴的で、瞬く間に人気作家となる。 さらには役者絵の評判も非常に高く、師匠であった初代歌川豊国をも越えたと評価されていた。 作品製作に対しての意欲も旺盛で、当時の浮世絵師の中で最も多くの作品を残しており、その数は1万点以上に及ぶとも言われている。
作品名: 今様見立士農工商・商人(いまようみたてしのうこうしょう・しょうにん) 作者: 歌川豊国(歌川国貞)(うたがわとよくに) / 木版多色刷り 大判錦絵三枚続 / 安政4年(1857年)頃 素材: レーヨンフジエット プリント: オーバープリント ボタン: 茶蝶貝ボタン
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