SUN SURF × 伊藤若冲 SPECIAL EDITION '21MODEL『動植綵絵 南天雄鶏図』のご紹介です。
伊藤若沖(いとう じゃくちゅう)/絹本着色/明治2年(1765年)頃
伊藤若沖は1716年、京都の青物問屋の長男として生まれる。 穏やかで物静かな性格の若沖は、周囲の期待とは 裏腹に絵を描くこと以外には興味が無く、商人時代に家業を放棄して2年間もの間、丹波の山奥に籠ることもあった。40歳にして家督を弟に譲り、本格的に絵 師として歩みだした若沖。家から出ずに縁側で放し飼いにしていた鶏をスケッチし続け、中国の宋元画(そうげんが)からも影響を受けて、身近にあるものを細 部まで観察し描写するスタイルを確立していく。
動植物をモチーフとし、1757年から1766年頃にかけて制作された若沖の代表作「動植綵絵」。
同シリー ズは全30幅から成り、この南天雄鶏図(なんてんゆうけいず)もその一つで1765年の作品。鮮やかに実った南天の木と軍鶏(しゃも)もモチーフとしてお り、軍鶏の引き締まった身体に使われている黒、鶏冠(とさか)と南天の実の鮮烈な赤、その色彩の対比が絶妙に配置され、美しい空間を描き出している。
年代:明治2年(1765年)頃
素材:レーヨンフジエット
ボタン:白蝶貝ボタン
プリント:オーバープリント
パターン:ホリゾンタル・パターン