BUZZRICKSON’S『Type TANK SLASH POCKET BUZZ RICKSON CO. 570th BOMB. SQ.』のご紹介。
通称タンカースと呼ばれるこのジャケットは本来、機甲部隊の冬用戦闘服として開発さ れたものである。 ヨーロッパ戦線では、冬期装備の不足により機甲部隊だけでなくフライトジャケットとしても使用されていたが、1943年に多用途の戦闘服であるM1943 フィールドジャケットが採用され、ウィンターコンバットジャケットは限定採用となった。 アウターシェルは耐水・耐風加工を施したコットンツイル。ライナーは26オンスのウールを使用し、脇や袖などは2本針で巻縫いされている。 バックには両サ イドにプリーツが付き、腕の動きを妨げないようにしてある。 このジャケットにはパッチポケットの初期型と片玉縁ポケットの後期型と2種類存在している。
1943年1月、第8空軍隷下の第570爆撃飛行機はワシントン州Geiger Fieldで創設された。 創設後は航空基地フロリダ州Orland A.A.Baseへ移動して練度の高い訓練を受け、重爆撃機B-17フライングフォートレスで実戦任務に就いた。 部隊章はエースのフォーカードを背景に不敵な笑みを浮かべた凶悪な表情のジョーカーが、見るものに強烈な印象を与えるデザイン。 重爆撃機だけあって無数の爆弾を投下する様は、ジャケットの背面に施されたペイントのタイトルと同じ『悪魔のお祭り騒ぎ』である。
【ジャケットの詳細】 マテリアル:ウエストポイントユニフォームツイル ライニング:26ozウールブランケット ファスナー:ミルスペックブラス ラベル:Buzz Rickson Mfg.Co.
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